イブラヒムおじさんとコーランの花たち
娼婦たちがたむろするフランスのパリの裏通りで暮らす少年。
お母さんはいなくて、父親と二人暮らし。
前のお店で万引きしたり、こっそり父親の本を売って、娼婦を買いまくる愛に飢えた少年。
店で万引きしている事を知っていたおじさんは「万引きはうちの店だけでやってくれ」と万引きを容認して、さらに少年に店の食材等の商品を少年に無償で差し出す。
彼が万引きする理由をおじさんは知っていて、それをあえて注意せず暖かい目で見守ってくれていたのだ。
前半はグ~と入っていけて凄くよかったなあ。
自分が少年時代に戻った気がして、ほんと涙出ました~。
実は今だから告白しますが、私も小学校時代にプラモデルを万引きしてました。
うちも片親だったせいか、母親は働きにいっていたし、鍵っ子で今考えるとかなり愛に飢えていたのかもしれません。
そんなんで前半は主人公 モモの気持が実によくわかったなあ。
後半、旅に出るところからはなんかダレてしまって、別の映画みたいになってしまったけど、やはりメリハリを出さないといけないから映画としては旅に出るのは仕方ないんだろうなあ。
私としては最後までずっとあの裏通りで通してほしかったけど。
私も今からモモ少年に戻る事はできないけれど、イブラヒムおじさんのような愛を持つおじさんになる事は今からでもできるかもしれない。
そう考えるととてもいい作品だったと思います。
フランス映画ってなんかいいんですよねえ。
「アメリ」「ベティ・ブルー」なんて最高傑作だと思います。
他にもいいフランス映画あれば誰か教えてください。
ハリウッドの作品とは視点が違うというか、感性が違うというかなんかいいんだなあ。
by katuyamak | 2008-03-20 12:03 | DVD