青春18きっぷ⑤ 後編 長崎市 鍋冠山(169m)~帰路
前編からの続き。
さて、大浦天主堂の観光も終えて、次にどこに行くあてもなく、なんとなくぶらぶら歩く。
お土産屋さんの中に聖コルベ記念室があり、100円で中に入る。
ドイツ アウシュビッツ収容所で亡くなられたコルベ神父は長崎市の大浦天主堂にもおられたんですね。
なお、コルベ神父の身代わりの死のおかげで生き延びられた男性は90歳まで長生きされたらしい。
こんな事も足を運んでみないとわからないもんです。
さて、私はのんびりと一度、電停まで引き返したが、またなんとなく南山手の家並みを見ようとまた坂道をゆっくり登りつつ歩いてみる。
登ってて、ふと思い出した。
そうだ。このまま登ると鍋冠山に行けるのではないか?
グラバー園のところまで歩いてそう確信。
案内板があった。

鍋冠山は、自宅に帰り調べてみたら2006年に1度登っている。
道はなんとなく覚えている。
とにかく坂道の登りがあるところをひたすら登る。

今日は登山靴を履いてきた。
登山靴にぶ厚い靴下を履いてないと、足元が寒いんです。
なにせ風が吹きさらしの、普通列車に4時間乗りますからね。
今の時期の青春18きっぷは女性の方にはしんどいかもしれません。

のんびり歩いて、30分くらいだったかなあ?
よく覚えていません。
鍋冠山山頂(169m)、公園になってます。
展望台からの眺望が実にいい。
長崎市、全体が見渡せます。
ここから見る夜景もいいらしいです。

女神大橋も見える。
ちょうど太陽が照らしてくれていたので、ベンチに座ってボ~っと日向ぼっこしつつ、しばらく、のんびりとしてました。

三角点もちゃんとあります。

下りはまた大浦天主堂の見える祈念坂をのんびり下る。

大浦天主堂下の電停近くのみらく苑で皿うどんを食す

まあまあ、かな?

諏訪神社前まで電車で移動して、長崎歴史文化博物館を訪問。
そよかぜさんより、前売り券をいただいていたのです。
長崎奉行所跡を訪問。
ここで取り調べがあってたんですね。
踏み絵等も展示してありました。

博物館付近で、これはまた懐かしい看板を発見。
由美かおるさんが、まだ20代?
ネットで調べたら、由美かおるさんは1950年生まれの現在61歳。
そうするとおそらく40年位前の看板ですね。

帰りは長崎駅18時発の列車で博多へ。
対面式シートだったので、意外に疲れる。
2人掛けの席の方が、長い時間乗るとその方が楽。

帰りは酎ハイ飲みながら、「長崎ぶらぶら節」を読んでました。

青春18きっぷも5回すべて、使い切りました。
振り返れば、
12月11日 ①大分県中津市の旅
中津城、福澤諭吉旧宅、双葉山記念館
12月18日 ②長崎県長崎市の旅
永井 隆記念館、浦上天主堂、シーボルト記念館、立山防空壕跡
12月23日 ③長崎県外海地区の旅
遠藤周作文学館、ド・ロ神父記念館、出津教会、大野教会、バスチャン屋敷跡、大野岳
12月25日 ④熊本県熊本市の旅
横井小楠記念館
1月 8日 ⑤長崎市の旅
日本二十六聖人記念館、大浦天主堂、鍋冠山、聖コルベ記念室、長崎歴史文化博物館
いや~、11500円で、5回分、たっぷりと楽しめました。
列車の中で読んだ、遠藤周作さんの小説もとてもいい思い出となりました。
52歳で初体験の青春18きっぷの旅でしたが、実にいい旅でした。
しかし、青春きっぷを買う前までは、私も全然予想もしていなかったのですが、遠藤周作さんの小説「沈黙」「女の一生」を読み、、長崎のキリスト教の歴史、隠れキリシタンの歴史をほんの少しでもわかった事が一番の収穫だったかもしれませんね。
自分が予想もしていない世界に、足を踏み入れていくのも、これまた旅のおもしろさなのかもしれません。

最後に・・・
さて、自宅に帰り風呂に浸かり、布団に入り、まだ頭が冴えていたので、眠くなるまで読書をする。
本日、大浦天主堂横の売店で売っていた「長崎オラショの旅」の本を何気なく読む。
眠くなったので、ページの間にしおりを挟み、寝ようとした瞬間。
そのしおりをしばし、見ておもわず 「ワア!」と声が出てしまった。
年配の女性の店員さんが、本を買った時に、しおりを本にはさんでくれていたんです。
そのしおりがなんと「サンタ・マリアの像」のしおり。
私が記憶に留めておきたかった、あの信徒発見のマリア像だったんです。

このしおりならば、画像として撮影して、ブログで公開してもいいですよね?
いや~、この時はびっくりした。
まさか、こんな形で見れるとは思ってなかった。
寝る前の最後の最後で、神様はこんなサプライズを用意してくれてました。
私は特にキリスト信者でもありませんが、もしかしたら神様はこんな形で表れてくれているのかもしれませんね。
今日の旅は充実してました。
おかげで、最後はとても満たされた気持ちで旅が終わりました。
1月10日 さらに追伸(笑)
今日は会社で仕事しつつ、日曜日の夜、寝る前の出来事の意味を考えてました。
嬉しいサプライズでした。
こんな事ってあるんだなあ。
でも冷静に考えれば、ただ店員さんがしおりを入れてくれていただけの事。
まあ、こう思ってしまえば、身も蓋もないけど(笑)
でも私はやはり、違うと思います。
私がサンタマリアの像を見たいと思い、行動を起したから、神様から、こうやって「しおり」をいただく事が出来たんだと素直な気持ちでポジティブに受けとめたいんです。
年始そうそうに嬉しい出来事でした。
これからこの「しおり」を、本を読む時に大事に使って、神様からのプレゼントを素直な気持ちで、時々眺めながら読書していきたいと思ってます。
マリア様、こんな私に素敵なプレゼントをありがとうございました。
by katuyamak | 2012-01-10 05:59 | 歴史・偉人・人物館の旅 | Comments(8)

サプライズからこんな言葉が浮かびあがってきました。
”念ずれば花ひらく”坂本真民
「サンタ・マリアの像」の栞、読書通の肉まんさんには
素敵なプレゼントになりましたね。
青春18きっぷから旅の素晴らしさを教えて頂きました。
行動することが大事ですね。
肉まんさんの旅からほんの少しではありますが心の変化が
芽生えてまいりました。
ありがとうございました。

一ヶ月の間に5回の遠出、お疲れ様でした。
普段、足を運ばないような場所に様々な発見や感動があるのですね。
私もこちらで山だけでなく、色々な史跡・建物も楽しむつもりですが、有名どころだけに終わりそうです。
タクさんのゼロmからの山登りや肉まんさんの18切符による資料館&山など皆さん、個性的な楽しみ方をされていますね。
すごいサプライズでしたね。
遠藤周作の『女の一生』は、二部構成になっており、
『女の一生 キクの場合』は、第一部で、
第二部に『女の一生 サチ子の場合』というのがあります。
こちらは、キクの従妹であったミツの孫にあたるサチ子が主人公で、
時代は「昭和」。
この『女の一生 サチ子の場合』にコルベ神父が出てきます。
『女の一生 キクの場合』と同様、
「愛とは何か?」を追求した秀作です。
この中で、コルベ神父がサチ子に、栞のようなものを渡す場面があります。
偶然でしょうが、ちょっと驚きの符合ですね。
『女の一生 サチ子の場合』の方も、機会がありましたら、ぜひ……


風来坊さんは、私よりはるかにアクティブですから、いろいろな事を吸収してあるでしょうね。
京都の史跡、建物は何年かかっても終わらないくらいあるのではないでしょうか?
京都で、いろんな思い出をいっぱい作っていただきたいと思います。
少年のような

やはり凄い事ですよね?
共感していただいて、ありがとうございます。
しおりは日曜日から、毎日使って、毎日眺めてます。
実は「女の一生 サチ子の場合」は貸出中で、図書館から借りられなかったんですよ。
それで「浦上四番崩れ」を借りました。
1月中には読み終えたいと思ってます。
しおりのようなものを渡すシーンがあるならたまりませんね。
また悲しいのかなあ?
それが、きつくてたまらないのですが、少しでも愛とは何かを知る事ができますかね?
キクさんもよかおなごじゃったですね。
長崎の方は偉大です。尊敬します。
小説に出てくる長崎弁が何とも言えず、「よかですねえ」

大浦天主堂のマリア像を見るのを忘れており、その後大浦天主堂に再度入るも視力が弱いので入場券売り場の方に聞いた後、三回目の大浦天主堂に入りマリア像を発見できました。
この記事を読まなかったら、青春18切符で3日間かけて来たことを後悔する所でした。助かりました感謝しております。コルべ神父記念館も知ることができ本当に感謝しております。

もう今頃は帰路に着いてあるでしょうか?
あなたのおかげで私が昨年の今頃にこんな事をしていたんだなあ
長崎で感動したのは、まだ1年前の事だったんだなあと知った次第。
「女の一生 キクの場合」の部分は、今読んでも涙が出そうになります。
機会あれば、是非 遠藤周作さんの「沈黙」か「女の一生」を読まれて見て下さい。
青春18切符で3日かけて長崎に行かれた行動力は素晴らしいです。
いい思い出になりましたね。