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本を3冊読む

今週は土曜日が仕事、日曜日は台風接近。
日曜日、三日月山付近まで足を運んだが、雨、風が強く今日は断念。
久し振りに週末に登らなかった。

山のレポ報告が何もないので、久し振りに本の感想を書いてみる。

5月に入り、本を3冊読んでいるので、その本の感想でも・・・
いつもは実用書、自己啓発書等を読む事が多いが、そんな本はなかなかブログになんて書けない。

最初は「炭坑王」 これはおもしろかった。
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350ページの大作だが、図書館で3度借りなおし、1ケ月かかってやっと読む。
途中、途中で間が空いて、再度読み直し、たぶん20時間以上かかって読んだ。

当時の筑豊の石炭事情、地域経済、その他、伊藤伝右衛門さんと白蓮さんの事を詳しくわかったのは収穫。

ちょうど、山本作兵衛さんの絵が世界記憶遺産に登録されたので、また田川の石炭博物館にも足を運んでみたい。
ネットで調べると、週末はやはり通常の2~3倍の人出とか。



「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」
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低体温症と事故の教訓
「アミューズトラベル社」のツアー検証。
3名がガイドで、15名がツアー客。合計18名。

結果、5名が自力で下山。
5名がヘリで救出。
8名が低体温症で死亡。

ガイド3名のうち、2名がこのルートを歩いた事がなかった。

事故が起こった背景としては、3日目の事故当日の朝、強風、大雨の悪天候の中をヒサゴ沼避難小屋を出発した事。
また引き返す事をせず、とにかくガイドがそのまま進ませた事。
また、誰もツアー客がその事に対して、反論しなかった事。

ガイドもツアー客も山のひとりひとりの山の体力を知らず、わからず、さらに参加者の多くが、60代だった事。
読んでいて、あまりに情けなくも悲しい。

他人事とは思えず、山の恐さを再認識する。


「弥太郎の長崎日記」
現在の長崎公立学校の先生が書いた本でなかなかおもしろかった。
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龍馬伝でだいたい岩崎弥太郎の事は知っていたが、本を読んでさらに時代背景も詳しくわかる。

この時代の坂本龍馬、後藤象二郎、岩崎弥太郎、海援隊のひとりひとりが何といきいきしている事だろう。

後藤象二郎が1年間で丸山で遊んで使ったお金が3千両、現在の価値で1億5千万円。
毎日50万交際費として使っていた。
スケールが違うねえ。

by katuyamak | 2011-05-29 16:38 | 読書